わたるんといっしょ


コンビを組んでこその腕前だが、相手の実力を推し量るには、ブリュンのような下手な小細工をしない近接攻撃主流の駒が適任。


マスターから貯蔵した魔力を使えば、強化する魔術を持っていようが、攻略法はいくらでもあるし、天神学園の面々が容易く崩れるわけもない。それはこれから行われるタイマントーナメントではっきりとするわけだが。


「ブリュン単体でも、凌駕できるならば、強者よ。私のパートナーなんですからねー」


自身の持ち駒でも最たる者が破れたとなれば、コンビを組んだとしても危うい。ブリュンヒルデが破れるとは、それ以上に強い個体を出せない召喚師にとっては痛手なのだ。


『必ずや、勝利をマスターの手に』


「食券100万円分は、タイマントーナメント終わるなりに帰るから要らないのだけどねー。そうだ、あなた、食券欲しい?」


唐突なるふりには、驚いてしまう。


「えっと、それは」


欲しいに決まっている。


倹約家わたるん、ただいま頭で、浮いた昼食代を何に使うか考えています。


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