わたるんといっしょ


「じゃあ、次ねー。朝は四本、昼は二本、夜は三本。これなーんだ?」


またもや定番。
スフィンクスのなぞかけであり、オイディプスに正解を出された彼の獣は、身を投げたらしいが。


「答えは、人間ですね」


もはや説明することもあるまい、皆が知る答えだが、阿行はブーと言う。


「お化けだよー。こわーいお化けなのっ。だから、わたるん不正解だよ」


理不尽極まりないが、ゆさゆさ揺れるアルカディアが見るもの全てに、「まあいいんじゃない」と言わせるようだった。


かくいうわたるんは、そんなものがいたら怖いなと思いつつ、阿行のおふざけだと、怒るつもりは更々ないが。


「わーいっ、これでわたるんと結婚できるね!」


「待ちぃや、阿行はん!」


惚れた男を取られてなるものかと、二階の窓から冬月登場。


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