わたるんといっしょ


「どうしたんですか?」


『嫌な、気配を感じる』


剣はないものの、拳を作るブリュンは今にも駆け出しそうな姿勢だった。


気配――渉と阿行にはさっぱりだが、戦人たる冬月も思うことがあったか、抜刀をする。


「三流やねぇ。殺気だだ漏れしてるわぁ」


嘲笑い、刀を構えた冬月。しん、と張り詰めた空気に、息をすることも止めた果て――


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