わたるんといっしょ


五十鈴には、『藤馬だけは優しいと思うな』と釘刺されていても、自分はとことん甘い。


「“他所者”については、本当に心配要りませんよ。ただ預かっているだけなんで」


「一度痛い目見ろや、てめえは」


「痛い目見る前に、助けてくれるくせに」


「あ゛?」


藤馬がこの家を“憩い”と言ったのを忘れない。


――僕がいるこの家だからこそ、“居心地を良くしたいんだ”。


< 180 / 454 >

この作品をシェア

pagetop