わたるんといっしょ


『卵から孵してあげたのなら、立派な親よー。あ、育てろだなんて言わないわよ?妖精は、あるべき世界にいなきゃ短命になってしまうから、涙を採取したらすぐに帰すわー』


「僕もそちらの方が、気が楽ですよ」


『なら、産まれた妖精がなつくのも避けたいでしょうねー。愛着持つと別れたくないでしょうし。一日二日程度なら、あとは私が預かろうかしら。もちろん、採取した涙はお裾分けするわよー』


自分が便利屋になっているんでないかと、眉を寄せる。


ただ、産まれた妖精になつかれては、自分の性格上、手放すことが出来なくなる。


水晶たる現段階でも、四六時中共にしたのであっては、テレサの案に一瞬『嫌だ』とよぎったものだから、首を振る。


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