わたるんといっしょ
「はあ……っ」
手元のバッグ――水晶を抱きかかえて、目を瞑る。
瞼裏にはあの異形。朝方のハイハイするアレといい、どうして――
「……」
あの呪詛が同じであったのならば、同種と考えるのが妥当か。
朝は下半身があったくせに、昼になくなり手で追うだなんて――
「……!」
はっとする。
テケテケだと思っていたことが誤りであると。
「ほしいぃ、ほしいぃ!」
同時に、間近に迫る声に身を硬直させた。
テケテケなんかじゃない。あれは形態変化などしないんだ。
機転を利かして逃げたつもりでも、こんなにも早く追い付かれるのならば、この対処法は間違っていたとしか言えない。