わたるんといっしょ
今の声で冬月と断定した次第だが。
『なに……?』
どうして今、冬月がそう言うのかが理解できない。
その意図を汲みかねているこちらを、冬月はせせら笑う。
「弱い、言うてんどすえ。そんな身なりして、こけおどしやね。あんさんの腕前なんかでは、誰も守られへんやろねぇ」
ブリュンにのみ宛てられた嘲笑だとは――憤りを感じる彼女自身が知っていた。
『言うに事欠いて、貴様……!私が誰も守れぬだと!』
挑むようなブリュンの態度にテレサが声をかけるも、冬月が遮った。
「ほんとのこと言うてるだけどすえ。弱い、あんさんは誰よりも弱い。きっと、そっちの先生さえも守られへんわぁ。実力不足、その先生には、あんさんよりも相応しい強い護衛がおるんやない?」