わたるんといっしょ
「うるせえぇよ、おのぼりちゃん!誰に逆らったか、よーく噛み締めて、あっちで殺され続けな!」
断末魔に重なる哄笑。やがては、笑い声しか聞こえなくなる。
地に伏せた猛禽は、羽の一枚も残さず消えていた。
危機は去ったと判断していいのだが。
「ほっと一息ついてんじゃねえよ、ガキ」
渉に足先を向けた藤馬の苛つきはあからさまなまま、渉の安堵すらも許さない。
「なに化かされてんの、タコ助」
肩を蹴られたもんだから、立つに立てなくなった。
「藤馬さん……」
目の前にある膝がまた上がり、そのまま頭でも踏み潰せるような距離では下手に動いてはいけないと思う。
「すみません、助けてもらったみたいで」
また蹴られた。