わたるんといっしょ
「詰めがあめええんだよ。下手したら、お前でも勝てた怪異かもしれねえのに。よっわいなぁ、わたるんはよぅ」
怖がらないからこそ、魔縁は次の手を打った。
それが、“中指”。
渉最大の恐怖だが。
「もう、いないのに」
何やってんでしょうねと、己に呆れてしまう。
考えれば分かることだ。怖がるに値しないと。
「終わった、ことなのに」
もう、忌まわしい者はいない。身を持って知っているはずなのに、呑まれてしまった。
藤馬の言う通りに、弱いなと感じる。
朝昼夜の化け物ならば、まだ良かったのに。
「あ」
と、思いつく。
魚の骨でも取れた気分だ。
「そうだ、なぞなぞだ」