わたるんといっしょ
「首吊りを決行するほどですから、その首を落としましょうかぁ」
添えられた刃は首に――先ほどピクシーと話したばかりの、包帯が巻かれた首を寸断しようとする。
「ま、待ってください!僕は、そんな……!」
「自殺志願者の常套句ですねぇ。いやぁ、死にたい死にたい言うのに、いざ死地が見えれば、『違う』だなんて、生と死の間で足踏みするぐらいなら、初めから、しなきゃいいのに。
いやいやぁ、これだら命を軽視する輩はいけ好かないんですよねぇ。自縄するならば、切断されなさい」
「っ、これは……僕がやったんじゃないっ」
この男が、何を根拠に渉を自殺志願者と称するのか。首の包帯を見てのことだろうと、渉は否定してみせたが。