わたるんといっしょ
「じゃあ、五十鈴さんは」
「あの方は昔から――あなたが産まれる前から、お人好しすぎて、よく死にそうになった人間を救っていました。そうして、その度に上司から、こんこんとお叱りを受けていましたが――今の五十鈴嬢が、どうなっているかは、少年がよく分かっているのでは?」
死神の役割を果たすため、毎日忙しく飛び回る五十鈴が頭に浮かぶ。
自身のお人好しぶりに自己嫌悪するようなことがあるものの、暇あれば渉に会いに来るあたりは、それほど熾烈な処罰は下ってないのだろう。
破っても大丈夫と分かっているからこそ、五十鈴とて気兼ねなく渉に会える。――いや、死神辞めてでも、渉の世話をするといった時もあるため、五十鈴は単純に、渉が大切なんだろうが。