わたるんといっしょ


「私も、あの方のようになれたならば、叱られることあっても非難はされないのでしょうが。いやいやぁ、やはり、未だに“許せない”のですよねぇ。自殺志願者というやつが」


死神を除籍されようが、尚も懲りない活殺自在。


「……」


間違っていますよ、とまでは思っても口にしなかった。


人々にある“死にたい理由”。下らない、仕方がない、やりたくもなる。他視点から見れば、様々な“評価”がつこう悩み事で、自殺の有り無しを図るだなんてナンセンスだ。


独断と偏見にして、独りよがり。


川堀とて自覚しているのだろう。『許せない』と多々ある言葉が、これは自分の『身勝手である』と物語る。


なれば、『間違っている』と言ったところで、『そうですか』と返されるだけ。


道徳的観点を持ち出したところで、『間違いだと分かった上で、する』のだから、川堀の『身勝手』は続く。


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