わたるんといっしょ
クッションじゃあるまいし、蝙蝠が群れたところで僕の体重を支えられるわけもない。
視界にまた、地上が見えたわけだが。
「かわぼりさ……!」
僕を待ち構えるように――腕を伸ばして、落下の衝撃を軽減しようとする彼がいた。
いつの間に、と思う間もなく、不時着。
どう見ても、それは綺麗とは言えない着地だった。
衝撃吸収マットではない、ましてや細身の川堀さんが、落ちる僕を受け止めるとなれば。
「っ、は!」
牛の突進を生身で受けるような衝撃に彼は倒れ込み、僕とてなし崩しにそのまま倒れ込む。
吐き捨てられたガムと言ったら大げさだけど、重なるようにして倒れる僕たちは汚いものだった。