わたるんといっしょ
「……、げほっ、ぐぅ」
「か、川堀さんっ」
蝙蝠の壁にぶち当たったことによる落下スピードの軽減と、下敷きあった故の無傷。打ち身もなしなのは、倒れ込んでも、僕を抱きすくめるように庇ってくれた彼のおかげだった。
ただし、その代償は大きいよう。苦悶し、腹部を押さえるあたり、もしかしたら内臓にダメージが……!
「い、いま、救急車をっ」
「……、クッ。ほんと、あなたもお馬鹿さんですねぇ」
呆れたように笑う川堀さんが、僕の頭を撫でた。
「あなたも、あの方も、そうして、種別は違えど、私も馬鹿だ」
咳き込みながらも、話す川堀さんはどこか楽しげだった。
「川堀さん……」
「死にたがりやなら、私が軽蔑してしまいますよぅ」