わたるんといっしょ
「死にませんよ。だって、『あの高さなら死なない』でしょう?」
因みに言えば、死神がこの場にいないのだから、それは必然的に、ここで死ぬ人はいないことにも繋がる。
「屁理屈言うところは、誰に似たんだか」
「えっと、これもまた違う家族似かと……」
「似るならば、五十鈴嬢のみにしなさいねぇ」
まったく、と額を小突いたあとに、川堀さんが上体を起こす。
「あぁ、ほんとに、こんな早死にしそうな方は、あの方以来だ。誰かのために、で命も賭けるのだから……。人間である以上、長生きしませんよ、あなた」
「しますよ。僕には、頼れる人たちがいますから。何があっても、守ってくれる大切な人たちが」
「なら、私もその一人なんでしょうねぇ。いやぁ、少年に上手いように扱われた感がしますねぇ」