わたるんといっしょ


「扱うだなんて……」


「私が清純少年を助けない薄情な奴だと思いますかぁ?――まあ、昼間の件あっては、そう思えないでしょうねぇ」


昼間、川堀さんは首のしめ縄(痕)を僕がやったと間違ってはいたものの。


「僕、川堀さんに言ってないことが」


身投げしたことが初めてじゃない。


“死ねないからこそ死にたがった”そんな時期があった。


無論、今はそんなことないが、僕は川堀さんに助けてもらえるような過去を持っていない。


川堀さんが嫌う僕であったはずなんだけど。


「言わなくて結構。私は、あなたを好きなままでいたい。いつかまた、こんなことをするあなたを助けるためにもねぇ。――いやいやぁ、馬鹿は学習しませんからねぇ」


そうやって尚も助ける川堀さんも、『学習しない』んだろう。


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