わたるんといっしょ
「どうしよーもねえ奴だな、おいっ。――げふん、うわああん、こわいおー」
怪異に操られた不良を皮切りに、教室内にぞくぞくとバッドやバタフライナイフを持った生徒が侵入する。
「皆の者、阿行さん苺ちゃんを守れえぇ!フォーメーションA!」
「隊長、初耳ですっ」
「各々各自、好きな場所にいろおぉ!」
阿行や犬童を守らんがために前へ出た親衛隊メンバーだが、武器を手にした生徒に敵うわけもなかった。
後世に語り継がれよう自己犠牲、皆が皆、最期に阿行のアルカディアに目をやり果てた。
「下からのアングルで、果てってんじゃねえよ」
げしっと、倒れた親衛隊を踏みつつ、犬童は舌打ちをする。
「しゃらくせぇ。怪異なら人外共に任せんが、人間ならオレが相手してやんよっ!こちとら、男を再起不能するエキスパートだぜ?
来な、ぶら下がってる海綿体を潰して、塩とハバネロ塗りたくってやんよ、短小皮被りがっ!締めに、切り離して、てめえの尻につめこんでやっからな!」