わたるんといっしょ
「学園長やチャイナが負けた聞ぃておかしいと思ったわぁ。みーんなあんさんに手加減しとったんやろうなぁ。ほら、あれや。『天神学園では命のやり取りを禁ず』、それ律儀に守ったようやけども」
“ぷっつり”と誠一郎の皮が破けた。
「僕はもう、天神学園の生徒やないから――手加減しまへんえ?」
寒気が立たないわけがなかった。
暴れようにも、一ミリでも動けば頸動脈に刃先が通る。
「冬月くん、駄目です!」
「なにがどす?ええやないの、わたるんはんの言葉に暴力返した阿呆――諦めを決めつけにしたような奴やなんて、生きていてもつまらんやろ」
「だから、俺は――」
「黙っときぃ、辻神。ああ、冥土の土産に、より“死にたくなること教えたろかぁ”。――認められない、そうあんさんは言うけどな」