わたるんといっしょ
「わたるんはんよりも、この怪異が優しかったん?そりゃあ、居心地もええやろなぁ。なんせ、この怪異はあんさんの心そのもの。“自分は自分を否定しない”んやから安心やなぁ……!
鏡と終わらないにらめっこでもしてればいいものの、周りに危害を――自分の正義かなんか知らないが、わたるんはんを傷つけてからにっ!」
「やめてください、冬月くん!」
「存在を否定されたくないのなら、自分も相手を否定するな!一緒にいたいと願い、笑い合えるそんな大切な人なくして幸せが訪れると思うなっ!
そうして、お前は僕の大切な人を傷つけた!渉はずっとお前を気にかけていたのに、体だけでなく心もズタズタにして……!
あぁ、痛いよね、渉。慰めたい、傷ついた体は抱きしめてあげるけど、心にまで手は届かない。だから、だからだからだからっ、渉を傷つけたこいつズタズタにして、苦しい心をスッキリさせてあげるよぅ!」