わたるんといっしょ
「今だけじゃなくて、退治屋の仕事で忙しいのに、春夏秋冬の家は山間で人気ないからって一緒に帰ってくれたり。
僕が都市伝説や民俗学に興味あるのを分かって、妖怪退治の話とかいっぱい話してくれたり。遠方に行けば必ずお土産買ってきたりって――冬月くんにはいっつもお世話になりっぱなしです。
それに対して、僕はなんのお返しも出来ていないのに、変わらず冬月くんは傍にいてくれて――かけがえのない友人(ひと)ですよ、冬月くんは」
「か、かけがえ……っ」
感極まった冬月が渉の体に身を預けた。
「わ、わたるんはんっ、ず、ずっとそんな……!ぼ、僕、うれっ、うれしぃ……っ!」
涙を流しながら満面の笑みを浮かべる冬月の頭を撫でた。
「これからも一緒にいてください」
友人として、は言わずもがな。けれどその告白に対して、冬月は気を失うほどに歓喜してみせた。