わたるんといっしょ


友達だと思っていた子も例外なく、教室という集団の中で線を引かれたかのように、誰も好美に話しかけようとはしない。


何がいけない、私が何をしたの?そう考えて泣いても、誰も答えてくれないから、好美は自分で答えを出した。


理由なんて、ない。


面白く、周りがそんな空気だから、流されて。と、それぞれに理由がありそうだが、人を虐げる事実を軽視しているのは同じ。


深い理由なんてないんだ、ただ“なんとなく”。


目的こそが曖昧だから、手段(やること)の重さを特別視しない。


みんな、やっていることだから。なんとなく、やってみた。


「っ……!」


その幼稚さに憤りを感じても、好美には何も出来ない。悔しさと悲しさがぶり返して、唇を噛むのみ。


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