わたるんといっしょ
「いま、の……」
「年々、“成長している”らしいんですよ」
「なにを……」
「もう、好美さんも僕には近づかない方がいいかもしれません」
巻き込んで、しまうから――
そう言った渉は、自ら死地に近づいた。
「わたっ」
手を伸ばせば届く距離。渉の後ろ姿の向こう、にんまりと笑う化物を見た。
次の遊び相手、みーつけた。そう言いたげに子供のような満面の笑みのはずが、痩けた頬に歯並びが悪い口元、灰色に近い死人の肌では、とてもじゃないが綺麗とは言えない。
「……に……か」
ぼそぼそと、早送りされたテープのような聞き取れない声。
「……に……か。……、み……いか」
「ああ、鏡が効果的でしたか」