宇宙人とストーカーと私
* * *
「おら、席付けー」
担任の声にガヤガヤと騒いでいた生徒たちが自席に着く。
結局ギリギリになってしまったが、遅刻寸前で私も教室に到着し急いで席に着いた。
「今日はなんか転校生がいるらしくてさぁ。帰国子女だから日本のコトいろいろ教えてやってくれ」
女性だというのに今日もだるだるのジャージの上に白衣という謎の格好の担任教師が、これまただるそうに教室の扉を開いた。
「ほら、入って来い」
「はい」
凛とした声が響いたと同時に、その声の主が姿を現す。