宇宙人とストーカーと私



「はい、じゃあ自己紹介よろしくー」



適当な担任の言葉に、彼はまた律義に「はい」と返事をしてこちらを向き直った。


こんだけ綺麗な人なんだから、名前もきっと外人みたいでかっこいいんだろうなー。


なんてことをぼーっと考えながら彼の口が動くのを見守る。


形のいい唇が開き、



「イギリスから来ました。山田 星也といいます」



とんでもない爆弾を投下した。


や、山田って…あの山田?


日本で一番多いって言われてる、あの山田?



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