【完】運命は罠と共に
そんなにすぐに今までの習慣がなおる筈もなかった。


やっぱり出てしまう敬語を何度も何度も指摘され、まだ恥ずかしさも拭いきらない私にとって拷問のような、ペナルティという名の深いキスを与えられた。


わざとらしく音を立てたり、耳元で囁いたたり、私の羞恥心を煽ってきた。


これを拷問と呼ばずなんと呼ぶ。


そんなやり取りをしているうちに、自然に敬語を使わなくなってきた。


そうでないと私の身が持ちませんから。


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