【完】運命は罠と共に
「え?ちょっと」


急に洋輔さんが焦りだして、コンビニの駐車場に車を停車した。


「どうした?何で急に泣き出すの?」


指摘されて初めて気がついた。


あー、本当だ。

知らないうちに涙が出ていたみたいだ。


車を停めた洋輔さんは、私の方に向き直り、私の目元へと手を伸ばした。


そして、涙を拭ってくれた。


焦っている洋輔さんの姿になんだか可笑しくなった。




「嬉しかったから。私が良いって言ってくれたことが、嬉しかったから」


私が泣いた理由を話すと、安心した彼の顔が、涙で滲んだ視界に映った。


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