私を壊して そしてキスして

仕方なく再び受付に座ると、この会社の規模にはそぐわないほどのメーカーさんがやって来る。

不思議に思ったけれど、それがこの会社のやり方なのだろう。


「今度またね」


営業担当者とメーカーさんが笑顔で玄関までやって来る。
呑むそぶりをしながらそういうのは、接待ということだろうか。


それはどこにでも多少はあること。
メーカーの方が経費を多く握っていることが多いのと、売ってもらっているということでメーカー持ちで行われることも多い。


「あの子もよろしく」

「はい。もちろん」


私の方をちらっと見てなんだか話している。
もちろん初対面のその営業の人も、私を見てうなずいて。


私が何で関係あるの?

けれど、その意味がわかるのに、時間はかからなかった。



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