バイナリー・ハート
「オレも一緒に行くよ。荷物持つから」
「え? でもロイドが夕方からは外出禁止だって……」
壁の時計に目をやると、四時になろうとしていた。
夕方と言えば夕方だが、いったい何時までなら外出していいのかよくわからない。
「お役所の定時、五時まではいいと思うよ。変装もしたし、オレ、誰にも見つからない自信あるから」
そういってランシュは、染めたばかりの金髪をつまんで笑って見せた。
「じゃあ、さっさと行って帰ろうか。留守番も退屈だろうし。ランシュ、何が食べたい? あなたの歓迎会になるから、好きなもの言って」
ちょっと見栄を張って大きく出たが、自分の料理の腕前は、まだまだロイドに遠く及ばない。
できるものを言ってくれる事を祈りつつ、ランシュの返答を待つ。
ランシュは微笑んで答えた。
「え? でもロイドが夕方からは外出禁止だって……」
壁の時計に目をやると、四時になろうとしていた。
夕方と言えば夕方だが、いったい何時までなら外出していいのかよくわからない。
「お役所の定時、五時まではいいと思うよ。変装もしたし、オレ、誰にも見つからない自信あるから」
そういってランシュは、染めたばかりの金髪をつまんで笑って見せた。
「じゃあ、さっさと行って帰ろうか。留守番も退屈だろうし。ランシュ、何が食べたい? あなたの歓迎会になるから、好きなもの言って」
ちょっと見栄を張って大きく出たが、自分の料理の腕前は、まだまだロイドに遠く及ばない。
できるものを言ってくれる事を祈りつつ、ランシュの返答を待つ。
ランシュは微笑んで答えた。