バイナリー・ハート
「ううん。ごはんはすごくおいしい。ただ、ちょっと気になる事があって、それを思い出したの」
「なんだ?」
ユイが言うには、ここ十日ばかり、毎日お菓子を買いに来ていた少年が、昨日から来なくなったらしい。
病気で寝ている彼の祖母が、ユイのお菓子を気に入っていたので、元気づけるために買いに来ていたという。
病人にユイのお菓子は向かないんじゃないかと言うと、食べられなくても、見て、食べられるようになろうと思ってもらえればいいと笑っていたらしい。
「それにね。おばあちゃんが食べなくても、自分が食べるから無駄にはしないよって気を遣ってくれたの。いい子でしょ?」
「あぁ。でも、来なくなったって事は、ばあさんが元気になったんじゃないのか?」
ロイドの問いかけに、ユイは再び表情を曇らせる。
「うん……。そうかもしれないけど、なんか急にパタッと来なくなったゃったから、気になって……」
「なんだ?」
ユイが言うには、ここ十日ばかり、毎日お菓子を買いに来ていた少年が、昨日から来なくなったらしい。
病気で寝ている彼の祖母が、ユイのお菓子を気に入っていたので、元気づけるために買いに来ていたという。
病人にユイのお菓子は向かないんじゃないかと言うと、食べられなくても、見て、食べられるようになろうと思ってもらえればいいと笑っていたらしい。
「それにね。おばあちゃんが食べなくても、自分が食べるから無駄にはしないよって気を遣ってくれたの。いい子でしょ?」
「あぁ。でも、来なくなったって事は、ばあさんが元気になったんじゃないのか?」
ロイドの問いかけに、ユイは再び表情を曇らせる。
「うん……。そうかもしれないけど、なんか急にパタッと来なくなったゃったから、気になって……」