騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
放課後に学校前のコンビニに行った時のことだった。
お腹空いたと言っていた秀ちゃんのために、何かお菓子を買っていこうと思ったから。
「一人では絶対に外に出ないこと」
この秀ちゃんとの約束を破ってしまった。
学校のすぐ目の前だし、秀ちゃんは野球の練習で忙しいそうだったから。
そして、コンビニで買い物を済ませ、外に出た時。
「麻菜ー!」
横断歩道の向こう側に秀ちゃんが立っていて、私を呼んでいた。
「秀ちゃん!?」
「麻菜!春菜ちゃんから聞いて急いで来たんだ。一人で外出るなって言っただろ!」
向こうで秀ちゃんが必死に叫んでいた。
確かに言われてたけど……
この距離だし、大丈夫だって思ったんだもん。
そう思っていた時だった。
もの凄いスピードのワゴン車がこちら目がけて突っ込んでくる。