騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「………っ!!」
気付いたら、もう逃げられないくらい近くに車がいて。
もうダメだと思った。
覚悟して、ギュッと目をつぶると……
「麻菜!!逃げろ!!」
秀ちゃんも目の前まで走ってきていて……
そのまま、彼に押されて後ろに倒れこんだ。
「きゃあっ!」
―――キキィィィ!ドンッ!!
悲痛なまでの叫び声が聞こえて、気付いたら。
目の前に秀ちゃんが血だらけで倒れていた。
「秀ちゃん……?秀、ちゃん……!!」
嘘だと思いたかった。
「秀ちゃん!秀、ちゃんっ!いやだっ……!」
ここに倒れているのは、本当はわたしだったのに。
どうして秀ちゃんが倒れているの……