騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「秀ちゃん!秀ちゃん!誰か!秀ちゃんを助けて!」
わたしを庇ったばっかりに、秀ちゃんが……
秀ちゃんがわたしの代わりに……
「秀ちゃん!秀ちゃん!目を開けてよ!秀ちゃん!」
泣きながら、必死に名前を呼んでも返事は聞こえてこなかった。
「秀ちゃんっ!!」
「……んっ……ま、な……」
「しゅ、秀ちゃん!?」
かすかに動いて、秀ちゃんがわたしの顔を見た。
「ぶ、じか……ま、な……」
「秀ちゃん!!」
自分がこんなになっても、秀ちゃんはわたしの心配をして……
なんでわたしなんかの代わりに……
ごめんね、秀ちゃん。
それから間もなくして救急車が到着し、秀ちゃんは運ばれていった。