騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「実はせっかく本社の役員の人との会議だから、加藤を使わない手はないと思ってな」
「えっと……」
「じゃあ、明日よろしくな。詳しいことは仲森かジョンに聞いてくれ」
「あの……店長……」
「期待してるぞ、加藤」
もう一度、ファイルでわたしの背中を叩いた店長。
呑気に笑いながら、手を振って帰って行った。
「……どうしよう」
店長の姿が見えなくなって、わたしは困り果ててしまった。
「断れなかったし……」
本社の役員が来るってことは、会議は全て英語で行われるはず。
わたし……英語、話せないのに。
申し訳ないんですが、店長……
期待には答えられないです……