騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「秀ちゃん、ドキドキしすぎて死にそう」
すると、フッと微笑んだ秀ちゃんはさらに距離を縮めてきた。
「じゃあ、もっとドキドキさせてやる」
「もっとって……んふっ」
さっきと同じようにそっと撫でるように触れる。
でもそれはすぐには離れずに、ずっとずっとお互いの体温を確かめ合った。
「秀ちゃ……んっ」
一度離れると、腰を引き寄せられ、今度は強引に重ねてきた。
息も出来ないほど激しく。
でも、たくさんの愛のこもった温かいキス。
もう、離れたくない。
離れたくないよ、秀ちゃん。
「はぁ……秀ちゃ……くるし……」
腰が抜けるほどの濃厚なキスに、ふらついたわたしはしっかりと支えられていた。