花
「普通 俺達 死神って いうのは、見た目は普通の人間と変わらなくて、
見分けが付かないんだけど…
あいつ、何か変でしょ 笑
姿形は人間だけど、人間ぽくない、みたいな」
まさに今まで貴史に対して抱いていたイメージを そのまま言われて、
和は思わず激しく同意するように、頷いた。
「…それは、あいつが″造られたもの″だから。
オリジナルは、あくまでも この身体に残っている俺で…、
あいつは…何て言うのかな…」
そう言って香澄が言葉を探している間、和は別の事を考えていた。
香澄の″造られたもの″という言葉が、ただ切なくて…。
その言葉は、貴史の人形めいた容姿の象徴だったし、
貴史に対して ずっと感じていた
″人間らしくない″というイメージの理由を教えてくれた言葉だったが、
それが何だか とても、悲しかった。
貴史は見た目こそ冷たい人形のようでも、
心は温かかったし、
見た目とは違って、人間らしい性格をした人、だった。
あんなに優しい人が、
造られた″人間ならざるもの″だと言われている事が、…悲しい。
香澄の話を聞いていて、
死神と いうものが、人に危害を加えるものでも 怖いものでも ない、
という事を知ったからこそ余計に、
″死神″よりも″造られたもの″の方が、痛々しく感じた。
ますます″貴史を救いたい″と……思った。