屋上に着いた時、

あなたは変わらず のんびり とした空気を醸し出したまま、私を見た。






「お、ホントに来たし 笑」




「そ、宗谷くん…

ちょっと訊きたい事が…」




息を切らして そう言う私に、あなたは笑いながら言った。






「何、何?


聴くから、まず落ち着けー笑」




「あ、あのー…」






「うん、うん」




「宗谷くんは…、

…何で今日、1人なの…?」






「………は?


何、それ 笑」




「…だって宗谷くんって いつも誰かと一緒で、

お昼休みなんか、他のクラスの女の子達から引っ張りだこ なのに…、


何で今日は1人なの…?」






「……さぁー…。


たまたま じゃん?」




「…たまたま?


でも いきなり こんな風になる、なんて…」




納得 出来ない様子の私に、あなたは少し閉口しているよう、だった。






「……何でって いうのは、俺が訊きたいくらい 笑」




そう言って困ったように笑って、私から目を逸らした。






「…宗谷くんにも、分からないの…?」




あなた自身の事だけれど、

あなたは どこか他人事のように、言う。


深谷くんが言っていたように、

やっぱり あなたは、自分自身の事に全く執着していないよう だった。





< 146 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop