花

「…あんたは？


どうして…側に居てくれんの？」




…唐突に、あなたが言った。






「……それ聞く！？笑」




…『好きだから』、です。


って言うか、それしか理由ないでしょ 笑


…と、心の中では言えるけれど、

実際 声に出すのは恥ずかしくて、思わず そう返すと、

あなたは少し驚いた顔をして…、何を思ったのか その後すぐに優しく笑った。






「…あー、理由なんて どうでも いっか 笑


側に居てくれて…ありがとう」






―…ああ、もう。


ズルいなぁ、その笑顔。


私の気持ちに気付いてて 気付かないフリを してるのか、

私が あなたの側に居る理由…″あなたを好きだから″って事、本当に分かっていないのか、

天然なのか計算なのか…そんな事どうでも良くなってしまう位の、

破壊力 抜群の、不意打ちの″ありがとう″。


…ズルい。