マスカレードに誘われて
『ハロウィンは追悼の日。幽霊達が年に一度、外に出ることができる日』
可愛らしい少女の声が聞こえてくる。
その瞬間、イヴの周りから全ての音が消えた。
イヴは頭を振った。
どうやら、この声は彼女にしか聞こえないらしい。
『幽霊だって、楽しみたい時はあるの』
「……」
『人間から虐げられ、暗い世界に堕とされた。ハロウィンの時しか、生前のように楽しむことができないの』
「えっ……」
『その楽しむ権利さえ、貴方達は奪おうとするの?』
「そんな……」
ルーベルトも似たようなことを言っていた。
あれは、彼の心の叫びかもしれない。