(続)それでも大好きなんです
そして次は、友人からのメッセージ。
まずは優樹。
「俺は夏希のこと大好きでした」
その言葉と共に会場がどよめいた。
「優しくて責任感が強くて、でも弱虫で優柔不断。しかも、可愛くてモテるから毎日ヒヤヒヤしてました」
「…優樹」
そう話す優樹に、なんか申し訳なくなってきた。
「でも、夏希は常に拓哉を思い、拓哉を見ていました。俺はそれを知りながら手離したくないという理由で夏希を縛り付けていました」