★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
とてとて…



何処からか小走りする音が聞こえる…



その音はどんどん大きくなる…近づいているのか…?いや…違う…美鈴に近づいているのだ。



総司「美鈴さぁぁあぁん!!」



美鈴に近づくにつれて先程の可愛らしいとてとて…という足音ではなくドドドド…という足音に変わっていく。




美鈴「沖田さん!?」



総司「美鈴さぁーうぅッ」


美鈴に向かっていく総司をもう少しという所で斉藤が止める



…………総司の顔を手で塞いで…



総司「はぃほぅはーん!!はめてくはさひ」



総司が必死に


斉藤さーん!!やめてください。ともがいていたのでやっと斉藤は総司を離した。


そして離すと同時に美鈴を軽く斉藤の腕で包み込んだ。



美鈴「……?」



総司「なっ!?何をしているんですか!?斉藤さん!!」


美鈴は鈍感だから何も思わない様だが総司は酷く困惑しているようだ。


斉藤「見ればわかるだろう…」



総司「離れてくださぁーいぃー」



ニヤリと笑いながら美鈴の頭を優しくなで総司に見せつける斉藤…


まるで総司から美鈴を守っているみたいだ。



馬詰柳太郎が美鈴に告白した事で斉藤は決心した…。



せめて美鈴が愛する人を作ろうとする気が出来るまで美鈴には悪い虫を一匹たりともつかせない様にしよう…



斉藤「ぃや…悪い虫というより狼だな…」



総司「だぁーかぁらぁ!!美鈴さんを離してください!!」



美鈴「………………?」




斉藤の様に少しずつ美鈴に対する感情が後々変化していくだろう…




そんなある日の出来事だ。
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