★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
それから山崎は美鈴を抱きすくめ、屯所に連れ帰った。
美鈴は自分の部屋に寝かせ、山崎は報告しなければならない人の元へ向かった。
山崎「失礼すんで」
返事も待たず、ガラリと襖を開けて中に入った。
とても悲痛な表情で。
土方「山崎?どうした何かあったか」
報告しなければならない人……それは土方だ。
その為に、美鈴を自分の部屋に寝かしたのだ。
山崎「今日、佐々木が恋仲と駆け落ちするために脱走しました。」
土方「っ!?」
急に敬語になり驚いたが、それよりも駆け落ちしたと言う事に眉間に皺を寄らせた。
土方「あいつら了承されてたんだろ?どういう事だ。」
疑問に思うのも当たり前だ。
何であの二人が駆け落ちなんかとは誰でも思う。