★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
佐伯「あは…は…まさ…か…みすずちゃん…にヤられちゃうなん…て…ね」
最後まで楽しそうな笑顔で、ニヤッと笑いながら佐伯さんは倒れこんだ。
その時、私は佐伯さんを見て思った。
私は………………人を殺めてしまったんだ。
山崎「…………美鈴っ!!」
丞の心配した声が聞こえていた。
でも………今はもう何も聞こえない。
丞の声も…周りの風の音も遠くなる。
美鈴はその場で立ちすくんだ。
目の前の、真っ赤な光景しか見えない。
佐伯さんが呻いた声の幻聴しか届かない。
赤……赤……………佐伯さんの血……私が殺した………
自分を追い詰めるような考えしか思い浮かばない。
山崎「美鈴っ!!!!」
美鈴に必死に呼び掛けるが……
山崎の叫びも届かず、
美鈴は意識を手放した。