★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
美鈴「新見さん……。」





そこに居るわけでもないのに…






新見さんにこの声が届く訳ないのに…






私は只なんとなく、






新見さんの名を呼んでしまった。






「美鈴」





美鈴「っ!?」






誰かが私の名を呼んだ。






この声は…





新見さんの乱暴そうだけど優しいあの声じゃなくて…





少し低い頼りのあるあの人の声。






声のした方へ振り向く。






私よりサラサラなんじゃないかって疑ってしまう綺麗な髪を風にたなびかせている人。






一見冷酷な鬼に見えるけど、






本当は一番に皆の事を想っている人。





美鈴「土方さん…。」





私に声をかけたのは、





土方さんだった。
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