★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
さぁ、
もうそろそろ終らせなくちゃいけねぇ時間だ。
右手に小刀を持つ。
意外と気遣っている様で、俺のたいみんぐに合わせてくれる様だった。
心の余裕が出来たのか、それとも最後に思う事がそれなのか、頭には美鈴の事だけが残った。
あいつにはこう言った。
居なくなったりしないと。
なのに、ごめん。…ごめん。
嘘を言ってしまった…美鈴に会うのが最後だというのに、
何度も謝り、何度も頭を下げたい。
だけど、安心させてあげたかったんだ。
美鈴が俺がいると安心出来ると言ったから。
そんな事を言われたのは初めてだったから。