★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
斉藤「っ!///…………はぁ…わかった…ただし、俺も行く」



美鈴のおねだりをする顔に頬を染めながら斉藤は名乗り出た。



美鈴「本当に?ありがとうございます!!」



斉藤(俺は美鈴に弱いのか…?)



斉藤は又もや心の奥で溜め息を漏らした。



もし、この溜め息が美鈴に分かるように漏らしていたのならば



美鈴(どんだけ溜め息つかれてんの私…)




などと思っていただろう



斉藤にとって美鈴は可愛い妹のような存在だ……



美鈴も斉藤は憧れでお兄さんのように思っていた。



こうして又もや八木邸に来た美鈴と斉藤。




美鈴「じゃあ此処で待っててくれます?ちょっと聞きたい事があるだけなんで!!」



此処まで来てくれた斉藤にもっと迷惑をかける訳はいけない




斉藤「いや…俺も行く。昨日の事を忘れたか、強いくせに察知力は無いんだな」




じと目で美鈴を蔑むように見つめている




美鈴「むぅ…分かりました分かりました!!付いて来てもいいですから!!」





眉根を寄せて微かにプクっと頬を膨らませる



つかつかと八木邸の中に入っていくそんな美鈴が可愛くてつい微笑んでしまう。


美鈴と斉藤を出迎えたお梅はムスッとしながら美鈴を見ていた。
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