青春と幼なじみ
「はー、食った食った」
「お腹いっぱ〜い」
お腹がふくれて二人でぐでーっと座って休んでいると、葉月が笑いながら
「じゃぁ、ちょっと運動しよっか」
と言い出した。
「運動って…」
「いいからいいから。
ホラ、二人とも立って」
「わっ!」
腕を引っ張られて立たされる。
「南も立って。
さ、行こっか」
「おい、葉月。
どこ行くんだよ…」
「まぁまぁ」
「…運動ってまさか散歩?」
「…ご名答。
ずっとあのままいてもつまらないだろ?
散歩でもしながら桜を見ていこう」
「…そうだね」
だってお花見だもんね。
桜をちゃんと見なきゃそんだよ。