御劔 光の風2
思わずカルサも笑みがこぼれる、こうなる事を分かっていた。
貴未が一番に認める事も分かっていた。
「笑ってんじゃないよ。悪いが今から俺は自分の役割は自分で決める。」
「役割?」
サルスの問いに貴未は深く頷いて答える。
「連絡係。ここを拠点に指示を伝達する。」
「ここを拠点って…。」
貴未が親指を立てて示す場所は自分の足元、つまりここ玉座の間だった。
この対策本部を拠点にして今後は活動すると宣言したらしい。
「お前を監視するぞ、カルサ。」
すごんだまま突き付けられた宣言にカルサは言葉を失ってしまった。
つまりは貴未がここに残り、もしもにならないように傍を離れないという事になる。
「ナータックさん、いいですよね?」
「えっ?」
突如話をふられたナータックは頭の整理がつかないまま疑問符だけを投げ返した。
「俺とナータックさん、二人で監視するんです。」
向けられた真剣な眼差しに流されそうになったが、ナータックには何かが起こり得るという事がぼんやりとしか分からない。
そんな自分が傍にいていいのかと、様々な思考が頭の中で交差する。
貴未が一番に認める事も分かっていた。
「笑ってんじゃないよ。悪いが今から俺は自分の役割は自分で決める。」
「役割?」
サルスの問いに貴未は深く頷いて答える。
「連絡係。ここを拠点に指示を伝達する。」
「ここを拠点って…。」
貴未が親指を立てて示す場所は自分の足元、つまりここ玉座の間だった。
この対策本部を拠点にして今後は活動すると宣言したらしい。
「お前を監視するぞ、カルサ。」
すごんだまま突き付けられた宣言にカルサは言葉を失ってしまった。
つまりは貴未がここに残り、もしもにならないように傍を離れないという事になる。
「ナータックさん、いいですよね?」
「えっ?」
突如話をふられたナータックは頭の整理がつかないまま疑問符だけを投げ返した。
「俺とナータックさん、二人で監視するんです。」
向けられた真剣な眼差しに流されそうになったが、ナータックには何かが起こり得るという事がぼんやりとしか分からない。
そんな自分が傍にいていいのかと、様々な思考が頭の中で交差する。