御劔 光の風2
あの時、懸命にカルサやリュナを守り戦っていた男性の姿が思い出されたのだろう。
彼もまた行方不明ということはどういうことなのだろうか。
聞くのは怖いが不安がよぎる。
「何しろ、俺たちの目的はカルサとリュナを助けだす事。それを達成した今は二人が目覚めるのを待つしかない。」
多くの視線が再びカルサとリュナに集まった。
確かに呼吸はしている、しかし眠りが深すぎるのか微動だにもしなかった。
「そして、何故こんな事になったかというと…狙われたとしか言いようがない。」
残念ながら千羅の言葉は期待していた答えではなかった。
より明確なものが答えとして返ってくるのだと思っていたのに思わず唖然としてしまう。
「そんなん…狙われたて、ここまでする位やのに!?有り得へんやろ!?」
「あの侵入者、カルサは知り合いだったみたいなんだが…。」
サルスの思いがけない言葉に一気に空気がどよめいた。
あの嵐の日、確かにカルサは侵入者に向かって名前を呼んでいたのをサルスは覚えている。
「彼の名はヴィアルアイ。御劔の中ではあまりにも有名な存在だ。巨大な力を持ち、その力で殺戮を続けた犯罪者。」
彼もまた行方不明ということはどういうことなのだろうか。
聞くのは怖いが不安がよぎる。
「何しろ、俺たちの目的はカルサとリュナを助けだす事。それを達成した今は二人が目覚めるのを待つしかない。」
多くの視線が再びカルサとリュナに集まった。
確かに呼吸はしている、しかし眠りが深すぎるのか微動だにもしなかった。
「そして、何故こんな事になったかというと…狙われたとしか言いようがない。」
残念ながら千羅の言葉は期待していた答えではなかった。
より明確なものが答えとして返ってくるのだと思っていたのに思わず唖然としてしまう。
「そんなん…狙われたて、ここまでする位やのに!?有り得へんやろ!?」
「あの侵入者、カルサは知り合いだったみたいなんだが…。」
サルスの思いがけない言葉に一気に空気がどよめいた。
あの嵐の日、確かにカルサは侵入者に向かって名前を呼んでいたのをサルスは覚えている。
「彼の名はヴィアルアイ。御劔の中ではあまりにも有名な存在だ。巨大な力を持ち、その力で殺戮を続けた犯罪者。」