御劔 光の風2
「王族って、光の神だよね?風の神も王族なの?」
日向の言い方に貴未は最初何を言われているか分からなかったが、少し間をおいて納得したような声をもらすと少し上を見上げて唸り声と共に声を出した。
「んー。王族は…光の神だけかな。カルサってんだけど、あの人がこの国の王様。傍にいた風の神はリュナといって…兵士、になるかな?」
神という言葉を使うと本人が嫌がるから名前で呼んでやってくれと貴未は申し訳なさそうに小さな声で付け足した。
不思議に思いながらも了承の返事をすると日向は再び考え込んでしまう。
「色々…分からないことがあるんだ。」
「そりゃそうだろ!俺たちにだって分からないことだらけだ。」
言いにくそうに呟く日向に貴未は手を振り回しながら当然だと笑った。
日向がどこまで話を把握しているかは分からないが、記憶がないと告げた彼の態度は大きな不安を抱えているように感じたのだ。
おそらく貴未ほど状況を聞かされてはいないのだろう。
でも貴未にだって日向に聞きたいことは沢山あるのだ。
「しかし、凄いよな!二人の封印を解いちゃうなんてさ?日向って強い力の持ってるんだな!」
日向の言い方に貴未は最初何を言われているか分からなかったが、少し間をおいて納得したような声をもらすと少し上を見上げて唸り声と共に声を出した。
「んー。王族は…光の神だけかな。カルサってんだけど、あの人がこの国の王様。傍にいた風の神はリュナといって…兵士、になるかな?」
神という言葉を使うと本人が嫌がるから名前で呼んでやってくれと貴未は申し訳なさそうに小さな声で付け足した。
不思議に思いながらも了承の返事をすると日向は再び考え込んでしまう。
「色々…分からないことがあるんだ。」
「そりゃそうだろ!俺たちにだって分からないことだらけだ。」
言いにくそうに呟く日向に貴未は手を振り回しながら当然だと笑った。
日向がどこまで話を把握しているかは分からないが、記憶がないと告げた彼の態度は大きな不安を抱えているように感じたのだ。
おそらく貴未ほど状況を聞かされてはいないのだろう。
でも貴未にだって日向に聞きたいことは沢山あるのだ。
「しかし、凄いよな!二人の封印を解いちゃうなんてさ?日向って強い力の持ってるんだな!」