御劔 光の風2
「王!雷神並びに風神を連れて参りました。」
突然の大声にリュナの肩は揺れる。
「入りなさい。」
間もなく扉の向こうから声が聞こえてきた。
気のせいでなければその声は高かったような気がする。
そんなリュナの小さな動揺は置き去りに、沙更陣は扉に手をかけた。
大きな扉が音をたててゆっくりと開く。
入り口から続く鮮やかな青の絨毯は真っ直ぐに部屋の奥にまで伸びていた。
その上に置かれた一つの大きな椅子。
間違いない、ここは玉座の間だとリュナは瞬時に悟った。
しかし人影は椅子よりもっと手前にいる。
この部屋の中には髪の長い女性が一人、入り口を見つめて立っていた。
ゆるくウェーブがかかった髪は優しさを思わせ、燐とした姿勢は気高さを感じさせる。
彼女はまっすぐにカルサたちを見た。
三人はゆっくりと中に入り歩み寄る。
突然の大声にリュナの肩は揺れる。
「入りなさい。」
間もなく扉の向こうから声が聞こえてきた。
気のせいでなければその声は高かったような気がする。
そんなリュナの小さな動揺は置き去りに、沙更陣は扉に手をかけた。
大きな扉が音をたててゆっくりと開く。
入り口から続く鮮やかな青の絨毯は真っ直ぐに部屋の奥にまで伸びていた。
その上に置かれた一つの大きな椅子。
間違いない、ここは玉座の間だとリュナは瞬時に悟った。
しかし人影は椅子よりもっと手前にいる。
この部屋の中には髪の長い女性が一人、入り口を見つめて立っていた。
ゆるくウェーブがかかった髪は優しさを思わせ、燐とした姿勢は気高さを感じさせる。
彼女はまっすぐにカルサたちを見た。
三人はゆっくりと中に入り歩み寄る。